大量生産対応のエクソソーム高純度精製システムの開発 ~東京医科大学が、澁谷工業株式会社と共同研究契約を締結

令和2年2月5日、東京医科大学は、エクソソームの大量生産が可能な高純度精製システムの開発を目指し、澁谷工業株式会社と共同研究契約を締結したことを発表しました。

研究を担当するのは、本学医学総合研究所 分子細胞治療研究部門の落谷孝広教授。

 エクソソームはあらゆる細胞から分泌され、細胞間のコミュニケーションの担い手として注目されており、世界レベルで病気の治療や診断のツールとして応用研究や実用化が進められ、美容、機能性食品分野にも用途が急速に拡がるなど、産業分野への応用研究も進められています。しかし、これまでの超遠心法と呼ばれる精製方式のシステムでは、エクソソームの抽出処理量が少なく(数百ml/回)、また、回収率(20~30%)程度と低く、さらに、システムが高価になることから、産業利用には大量の培養液から安価で高濃縮物質を精製するシステム開発が求められてきました。

共同研究の締結先である澁谷工業株式会社は、ボトリング部門の注射剤等の製造技術と再生医療部門の細胞培養技術のコア技術を持っており、これらを組み合わせることにより、新たな濃縮・精製するシステムの開発が可能であることから、本学と共同で高純度なエクソソームの濃縮・精製システムの研究開発を行うことになりました。

今回、開発するシステムは、従来よりも処理量が1回あたり数十倍~数百倍程度の10Lを処理すること、さらにこれまでの回収率を3倍以上の90%程度に高めることを目標に、本年夏頃の完成を目指して研究開発を進めます。