東京医科大学医学総合研究所 落谷孝広 教授の研究チームが「リキッドバイオプシーによる脳腫瘍診断モデル作成」-脳腫瘍の早期発見・早期治療介入による予後の改善に期待-

東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)の研究チームは、国立研究開発法人国立がん研究センター(理事長:中釜 斉、東京都中央区)と共同で、通常CTやMRIなどの画像で診断される脳腫瘍について、血液を用いたリキッドバイオプシーによる診断モデルの作成に成功しました。脳腫瘍が血液を用いて簡便かつ高い精度で診断できると、健康診断などで脳腫瘍を早期に発見することができ、その結果早期治療開始につながり予後の改善が期待できます。
本研究では、脳腫瘍の中でも発生頻度の高い悪性神経膠腫こうしゅ(グリオーマ)をはじめとする様々な脳腫瘍について、血中マイクロRNAを用いて高い精度(感度95%、特異度97%)で鑑別する診断モデルを作成しました。さらに、悪性脳腫瘍の中でも類似の画像所見を呈することのある膠芽腫こうがしゅ、転移性脳腫瘍、中枢神経系原発悪性リンパ腫についても診断モデルの作成を試み、血液による診断の可能性が示唆されました。
本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構の次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業「体液中マイクロRNA測定技術基盤開発プロジェクト」の支援を受け行ったもので、研究成果は米国医師会雑誌(JAMA)系列のオープンアクセスジャーナル「JAMA Network Open」に12月6日(米国中部時間)付で掲載されました。